流星放送局

Subject

MVNOの人気が高まる中、単なる価格勝負ではなく
auならではの体験を作ることでユーザーからのブランド評価を上げられないかと考えた。
そこで、着目したのが流星。
一年で最も多くの流星の降る「ふたご座流星群」と、スマホから流星に願いを届ける仕組みを掛け合わせることで
たくさんの願いを応援できる特別な日を作ることができるのではないかと考え
スマホから送ってもらったみんな願いを、流星が流れる度に様々なデバイスに出力できるシステムを開発し
星にまつわる音楽にのせて、スマホから流星に願いが届く様をみんなで楽しむための1時間のテレビの生放送番組と
スマホから見ることができる480時間のライブ中継によるプロジェクト「 流星放送局」を開局しました。

Idea

ふたご座流星群のピークとなる12/13の夜
「流星x音楽x願い」をコンセプトに
全国の人たちに流星群を楽しんでもらうためのテレビ番組をBSジャパンで生放送しました。
番組はアーティストの生パフォーマンスによる4曲の星空ソングのライブステージと
願いにまつわる5つのドラマ、そしてトークで構成されており
番組は流星検知のシステムと常に接続されており
放送中のいついかなる時でも空に星が流れるたびにテレビ画面にリアルタイム合成して
スマホから送られてくるみんなの願い事を流しました。

番組の放送画面は生放送カメラやドラマ映像の上に検知した流星を通知するレイヤーと
送られてきた願いを表示させるための特別なレイヤーを用意することで流星に合わせた願いのリアルタイム合成を実現しています。
この番組では、いつ流れるかわからない流星に対応するためにすべての放送カットに願いを合成できる準備を行っています。

ライブに関しては、中継用カメラ3台の位置や画角が確定する放送当日の最終リハーサル時に調整。
生放送を行いながらリアルタイムにオペレーションを行いました。
ドラマに関しては530を超える全カットに対して、パースや大きさで流星を降らせることができる様に準備をしました。
流星という自然現象をキーにしているため、そのうちの数十カットだけが放送され
用意したカットのほどんどは使われませんでしたが、新しい体験を作るために全ての画に対応しました。

Idea

スマホから流星放送局へ願いを投稿できる特設サイトでは
番組で流れる楽曲があらかじめセットリストのように並べられており
参加者はどの曲に自分の願いを託したいか選ぶことができた。
さらに、スマホを空にかざすと、24時間ライブ中継されている富士山の空が映し出され
富士山上空で検知された流星がリアルタイムにスマホに降ってくるというギミックが用意されていた。
このサイトを番組放送日の2週間以上前から公開し
流星の通知と共に同時に空を見上げている人数を表示するなど
みんなで流星を感じながらふたご座流星群の夜を待つことができる体験として機能させました。

Outcome

放送当日は全国的に雨という流星群にとっては最悪のコンディションでしたが
この番組では、は1時間で32個の流星を検知。
41831人がリアルタイムにスマホとテレビを連動させて番組に参加し
一年最も多くの願いを届けられる天体イベントとして
たくさんの人に「ふたご座流星群」を楽しんでもらうことができました。
この試みは多くの人の共感を受け、
体験の前と後でauのブランド好意度を10ポイント増加させるという結果に繋がりました。